職業を調べる
さまざまな役を演じることによって、作品に命を吹き込む
俳優は、映画や舞台、テレビドラマなどに出演し、役を演じる仕事です。主に舞台に出演する舞台俳優、テレビや映画などに出演する映像俳優、アクションシーンに特化したアクション俳優、歌舞伎や能・狂言などに出演する伝統芸能俳優など、活躍のジャンルはさまざまです。ほかの俳優やスタッフと協力して一つの作品を仕上げ、観客に感動を届けるやりがいのある仕事です。
働く場所は主に稽古場や劇場、撮影現場などで、作品ごとに変わります。特に、映像の撮影は気候が厳しい場所や昼夜を問わずに行われる場合もあり、どんな環境でも演技ができる精神力や体力が必要です。
また、本番の前に舞台なら1か月~数か月の稽古、映像なら数回のリハーサルがあることが一般的です。セリフや動きを覚えるだけでなく、作品や役柄によって必要な技術(手話や楽器、アクションなど)を習得するなど、常に自己研鑽が求められます。
芸能プロダクションに所属している俳優もいますが、フリーランスの俳優も少なくありません。しかし、芸能プロダクションに所属している俳優のみを対象にしたオーディションも多く、俳優として十分な収入を得るためには芸能プロダクションに所属して活動するほうが有利でしょう。
近年はオンラインストリーミング配信などメディアが多様化し、またゲーム業界でも役者が演じるゲームキャラクターをCGやテクノロジーと融合させるなど、俳優の活躍の場は広がっています。
しかし、ほとんどの俳優はオーディションを受けて役を獲得するため、常に仕事があるとは限りません。俳優の仕事だけで生活できる人はほんのひと握りという厳しい世界です。
俳優の収入は、舞台のステージ数や撮影の拘束日数によって計算されるのが一般的で、舞台の場合、基本的に稽古中の報酬はありません。金額は、作品の規模や俳優の知名度などによってかなりの差があります。また、決まった休日はない一方で、仕事が入らなければ毎日が休みということも起こりえます。そのため、多くの俳優はアルバイトなどで一定の収入を確保しながら俳優の活動を続けています。
俳優になるためのルートはさまざまです。劇団や芸能プロダクションのオーディションを受けて所属俳優になる、大手プロダクションの俳優養成コースに入る、大学の演劇サークルからプロの劇団員になる、芸術系の大学や専門学校の俳優コースなどで学ぶといったルートもあれば、街中でスカウトされそのままデビューする人もいます。伝統芸能の場合は、専門の養成機関や弟子入りなどの特殊な方法があります。
未経験でも才能を発揮する人はいますが、基本的には発声や演技の基礎を学び、歌やダンスのレッスンを受けながらオーディション合格を目指す人がほとんどです。