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本や広告、Webなどに掲載されるイラストを描き、視覚的に情報やイメージを伝える仕事
イラストレーターとは、クライアントから依頼を受け、イラストを制作する仕事です。自分の描きたいものを描くアーティストとは違い、依頼主の要望をくみ取り、媒体やコンセプトに合ったイラストを締め切りまでに完成させます。最近はパソコンを使ってイラストを描く人が大半ですが、中には水彩画やパステル画などアナログで描く人もいます。イラストは一つの素材であり、カレンダーやポスター、新聞、雑誌、単行本の表紙などさまざまなところで使われます。
イラストレーターの中にはデザイン会社などに所属している人もいますが、フリーランスが大半で、自分のスタジオや自宅の一部を仕事場にしています。フリーランスという立場は自分のペースで仕事ができる反面、締め切りに追われてプライベートとの切り替えがあいまいになってしまうこともあります。
AI技術の進歩に伴い、生成AIがイラストレーターの需要を脅かすのではないかといわれています。しかし、クライアントの希望するイメージや伝えたいメッセージをイラストに落とし込むのは、AIには難しいでしょう。一方で、AIが作ったイラストをアイデアとして取り入れ、イラストレーターが独自の作品づくりに活かすことはできます。AI搭載のデジタルツールを一つの画材として活用できるイラストレーターが求められる時代がくるかもしれません。
フリーランスのイラストレーターの報酬は「1枚いくら」というのが基本で、描いた枚数に応じて収入が決まります。人気イラストレーターになれば、その人の作風を活かしたイラスト依頼が中心となり、高収入も期待できます。しかし、近年イラストの単価は下がっており、イラストレーターの仕事だけでは生活できない人も少なくありません。
イラストレーターになるために必要な資格はありませんが、デッサンや色彩構成といった絵画の基本的技術とともに、パソコンスキルも必須となっています。美術系の大学や専門学校などで基礎的な知識やスキルを身につけるのが一般的です。卒業後は、デザイン事務所に就職したり、フリーランスで活動するイラストレーターのアシスタントになったりして自分自身の作風を磨き、独立を目指す人もいます。
実務を通じてイラストレーターとしてのスキルを高めつつ、Webデザイナー、3DCGデザイナー、グラフィックデザイナーなど別分野にもチャレンジすれば、さまざまなキャリアパスが開かれるでしょう。