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ペットの販売だけでなく、動物の健康管理や飼育のアドバイスを行う
ペットショップ店員は、ペットやペット関連グッズの販売のほか、ペットの飼育方法などのアドバイスを行います。ペットショップ店員の仕事の中で特に重要なのが、動物のお世話をする「生体管理」です。飼育ケースを清掃し、成長段階に合った餌を与え、ペットの動きや鳴き声、排泄物などの様子から健康状態を細かくチェックします。販売している動物の健康に常に気を配ってケアをする必要があり、また取り扱う動物の種類によって幅広い知識が求められます。そのほか、ペット関連グッズの商品管理やディスプレイなどもペットショップ店員の仕事です。
正社員だけでなく、アルバイトやパートとして働く人が多い職種です。
日本のペット業界は多くの問題を抱えています。フランスなど動物愛護先進国では、ペットショップでの動物の販売を禁止していますが、日本では多くの動物がペットショップで販売されています。ペットショップでの販売の問題点として、衝動買い的な購入機会を増やしてしまうことが挙げられます。その結果、飼育放棄や遺棄につながりやすいといわれています。
ほかにも、利益優先の過剰な繁殖によりペットの健康が損なわれたり、ハイブリッド犬種に遺伝性疾患が多くみられたり、ペットフードの安全基準が他国に追いついていない面があるなど、業界として課題が山積しています。
今後はペットショップ店員にも、飼育環境の改善に努めることや、客に飼い主としての責任を十分理解してもらえるよう工夫することなどがより求められるでしょう。
日本でも動物愛護管理法の規制の強化が進み、ペットショップでの飼育頭数の上限やケージの広さなどが規定されました。これを受け、広いスペースを持つ大規模なペットショップが主流になりつつあります。また、トリミングサロンやペットホテル、動物病院などが併設されたショップも増えてきています。日本におけるペット市場は拡大しており、今後もペットショップ店員のニーズは高まっていくと考えられます。
ペットショップでは生きている動物を扱うため、営業時間にかかわりなく世話をする必要があります。そのため、店員の勤務時間は早番、遅番などシフト制やローテーション制をとっており、営業日以外も交替で勤務する店も多くあります。また立ち仕事が中心で体力が必要です。
一方で、ハードな業務内容に見合った収入を得ることが難しい職場もあり、離職率の高さにつながっています。
ペットショップ店員となるために必要な学歴や資格はありませんが、動物専門学校のトリマーコース、動物看護コース、アニマルケアコースなどで動物に関する知識や技術を習得してから働く人が多いようです。
関連資格としては、国家資格の愛玩動物看護師、日本愛玩動物協会認定の愛玩動物飼養管理士、JCK(ジャパンケネルクラブ)認定の愛犬飼育管理士などがあります。