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自らの感性と技術だけで勝負する、唯一無二のアーティスト
画家の仕事は、主に自分の表現したいテーマや世界観を自由に描き、それを作品として発表することです。画廊での個展やアートフェア、オンライン販売などを通じて収入を得るのが一般的で、ときには依頼を受けて絵画を制作することもありますが、基本的には自分の創作活動が軸になります。
画家のほとんどはフリーランスで、創作活動のほかに作品のプロモーションや販売交渉、展覧会の準備なども自身で行います。
働く場所は主に自身のアトリエやスタジオです。基本的には時間に縛られず自由に創作に取り組めますが、納期がある注文制作やコンクール出品の準備、個展前などの時期には長時間の作業が必要になることもあります。創作以外の仕事も多く、体力や精神力を問われる場面も少なくありません。
絵の販売ルートとしてもっとも伝統的なのは、ギャラリーと契約し、展示会で販売する方法です。この場合、画家はギャラリーに売上の20~50%を手数料として支払います。ただし、実績がなく知名度が低いうちはギャラリーとの契約は難しいでしょう。作品を認めてもらうためには、複数の画家とともに展示会を企画したりコンテストに応募したりするなど、評価獲得のための努力が必要です。
近年は、個人のWebサイトやSNS、オンラインマーケットプレイスなど、インターネット上で絵画やアート作品を売買できる場が増えており、画家にとって重要な販売チャネルとなっています。
こうした状況もあってか、日本のアート市場は富裕層だけでなく幅広い層に浸透しつつあり、拡大傾向です。一方で個々の画家の生活は不安定なことも多く、講師やデザイナーなどと兼業している画家も多くいます。
画家になるためには、美術大学や芸術系の専門学校で基礎的な技術と知識を身につけるのが一般的です。大学や専門学校では絵画の技法だけでなく、作品発表や公募展への応募など、プロの画家として活動するための実践的な経験も積むことができます。
また、生活基盤を作るためアルバイトや美術・デザイン関連職で一定の収入を確保しながら創作活動を続ける人が多く、忍耐力や精神力も必要でしょう。