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ビルや工場などの電気設備の点検・保守を監督し、安全を守る専門職
電気主任技術者は、発電所やビル、病院、工場などの電気設備に関する保安監督業務を担う国家資格です。第一種、第二種、第三種の区分ごとに従事できる設備の規模に違いがあります。
電気主任技術者の仕事は、電気設備の点検、清掃、故障対応の3つに大きく分かれます。
電気主任技術者に似た資格として電気工事士があります。電気工事士が電気工事を担当するのに対して、電気主任技術者は電気設備の安全を守るため保守・点検業務を監督します。
電気主任技術者は、主に電力会社やビル管理会社、電気設備会社などで活躍しています。商業施設や工場、ビルなどに設置されている電気設備は定期的な点検が義務づけられており、その保安監督業務は電気主任技術者にしかできない「独占業務」です。
ただし、水力発電設備や火力発電設備、原子力発電設備に関わる仕事は電気主任技術者の範囲外です。
現代社会においては、保守・点検が必要な電気設備がなくなることはないでしょう。老朽化したビルの建て替えなどもあり、電気主任技術者の需要はますます高まってきています。
一方で、資格保有者の高齢化が進んでおり、若手人材の確保が電気保安業界の課題といわれています。
電気主任技術者の業務は病院や商業施設などの営業時間外になることも多く、休日出勤も珍しくありません。現場でトラブルが起きたときには、夜間や休日に呼び出されることもあるでしょう。また慢性的に人手不足で、技術者一人あたりの負担が大きくなることもあります。
しかし、電気主任技術者はなくてはならない社会的意義の大きな仕事で、電気工事士などほかの電気関連の職種よりも収入が高い傾向にあります。
電気主任技術者になるためには、国家資格を取得しなくてはなりません。電気主任技術者試験は、第一種、第二種には一次試験と二次試験があり、第三種は一次試験のみです。
また、専門学校や大学などの電気主任技術者認定校を卒業し、実務経験を積むことで資格を取得する方法もあります。
電気主任技術者の資格は、ビル管理会社、電気設備会社、電力会社のほか電気機器製造会社や建設会社などで活かすことができます。