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お客様の要望に合わせて花の種類や配置を選び、美しい空間を演出する
フラワーコーディネーターは、ホテル・レストランから結婚式場・パーティー会場まで、さまざまな空間を彩る花のアレンジや、花束、ブーケ、コサージュなどの制作を行う仕事です。
フラワーコーディネーターとして活躍するには、植物についての知識を深めるとともに、色彩感覚やデザインセンス、顧客の要望をくみ取るコミュニケーション能力も重要です。
勤務先として多いのはフラワーショップや園芸店です。雇用形態はさまざまですが、正社員の求人は比較的少なく、パートやアルバイトの求人が多い傾向にあります。実力次第でチャンスをつかめる仕事なので、スキルを高めてフリーランスとして独立・開業することも可能です。また、平日は会社員として勤務し、休日に依頼された花束やブーケを制作するなど、副業や在宅ワークという働き方をしている人もいます。
フラワーコーディネーターの仕事は、基本的に低温の環境で作業します。特に冬場は体が冷え切ったり手が荒れたりすることも珍しくありません。会場に大量の花を搬入したり、立ちっぱなしで作業したりと、体力が必要な仕事でもあります。
勤務時間は不規則になりがちで、花市場などに出向くため早朝から出勤し、結婚式やパーティーなどのイベントに間に合わせるために残業が発生することもあります。特に5~6月は母の日や結婚式などが多い繁忙期で、遅くまで残業することもあるでしょう。また、基本的にイベントの仕事は土日祝日に集中するため、休みが平日になることも少なくありません。
一方で、こうした過酷な仕事に見合った収入が得られるとはいえないのが現状です。また、花に関する仕事は景気の影響を受けやすく、社会情勢によって収入が不安定になりやすい傾向があります。
しかし、花は贈り物やお祝いのほか自宅に飾るなど、いつの時代も需要があるものです。近年は花のサブスクサービスなど、インターネットでも手軽に花が手に入るようになり、花を飾ることがより身近になってきています。フラワーアレンジメント教室の人気も高まっており、フラワーコーディネーターの活躍の場は広がっています。
フラワーコーディネーターになるためには、主にフラワーショップなどで働きながら知識や技術を身につけるルートと、専門学校や大学などで植物や園芸、デザインなどを学んでからフラワーショップや結婚式場などに就職するルートがあります。いずれにしても、フラワーショップなどの正社員の求人は限られており狭き門です。
関連資格としては、国家検定制度のフラワー装飾技能士、(公社)日本フラワーデザイナー協会の資格検定試験などがあります。