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環境調査員

どんな仕事なの?

大規模な開発事業が環境に与える影響を、事前調査によって評価する

環境調査員は環境アセスメント調査員とも呼ばれ、道路や工場・ダムなどの建設工事が自然環境に及ぼす影響を事前に調査し、建設計画に問題がないか評価する仕事です。環境調査会社や建設コンサルタント会社に勤務し、自治体や建設会社からの依頼で調査・評価を行います。
調査ではまず建設予定地を訪れて、大気・水質・騒音・振動・地形・地質・動植物の生息状況などを調べ、工事が行われたときに周辺環境にどのような影響を与えるかを予測します。環境への影響が大きいと考えられる場合には、建設計画の修正を提案します。また、工事が終了した後に実際の環境変化を調査することもあります。調査・評価の対象となる事業は国によって定められており、道路・河川・鉄道・飛行場・発電所・廃棄物最終処分場・埋め立て・干拓のほか、住宅市街地の造成など合わせて13種類あります。

現状と将来性

環境調査員が調査する場所は日本全国にわたり、その多くは未開発の自然が残る場所なので、野生動物や害虫との遭遇などの危険が伴います。また、季節ごとに何度も同じ場所を訪れたり、夜行性動物の生態を知るため夜間調査を行ったりすることもあるでしょう。
最近は機械を使った計測やコンピューターによる計算・分析が進んでおり、将来はAIが活用されるようになるかもしれません。一方で、よりよい環境について考えたり、いろいろな立場の人と信頼関係を築いたりするのはAIには難しいことです。環境に配慮した開発事業は現代社会においてますます重視されており、環境調査員の役割は今後さらに重要になっていくでしょう。

この職業につくためには

環境調査員になるためには、大学の生物学科、生物工学科、環境学科などに進んで地域開発や環境保全について学び、環境調査会社などに就職するのが一般的です。

関連資格として国家資格の公害防止管理者があり、取得しておくと就職に有利です。また、環境アセスメント士は実務経験を経て受験資格を得ることができます。