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作業療法士

どんな仕事なの?

さまざまな作業を通じて日常生活の自立をサポートする

作業療法士は、身体や精神に障害のある人がその心身機能を回復し、日常生活をスムーズに送れるように、芸術活動や遊びを取り入れながら日々の暮らしに必要な作業・動作の訓練・指導・援助を行います。
理学療法との違いは、理学療法が起き上がる、座る、歩くなど基本的な動作の回復に重点を置いているのに対し、作業療法は、食事やトイレをはじめとした応用的な動作の訓練や、学校に通う、会社で働くといった社会適応能力を引き出すことを目的としている点です。
ケガによる障害だけでなく、アルコール依存症、脳性麻痺、高次脳機能障害、認知症などさまざまな患者に対応します。
作業療法士の活躍の場は、病院やリハビリセンター、介護老人保健施設、保健所、養護学校など、医療や介護に関わる多様な施設に広がっています。

現状と将来性

総務省統計局によると、日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は年々増えており、2040年には34.8%、2050年には37.1%に達すると予測されています。
日常生活動作に問題を抱える高齢者の増加に伴い、介護施設やリハビリセンター、訪問リハビリにおいてより多くの作業療法士が必要となってきます。特に、認知症に対応できる作業療法士は今後さらに需要が高まっていくでしょう。
作業療法士は医師や看護師とは違い、急患の対応に追われるといった突発的な忙しさは少なく、毎日ほぼ同じリズムで働きやすいといわれています。基本的に夜勤はなく、残業も少ないため、比較的プライベートと両立しやすい職業といえます。
作業療法士の平均年収は、看護師と介護職員の中間程度ですが、今後は作業療法士の需要の高まりに応じて上がっていくことが予想されます。

この職業につくためには

作業療法士として働くためには、作業療法士の国家資格が必要です。国家試験を受験するためには、作業療法士養成課程のある大学や短大、専門学校で3年以上学ばなくてはなりません。
就職後は、日々進歩する医学の知識をアップデートするため勉強会やセミナーに参加したり、認定作業療法士、呼吸療法認定士、認知症ケア専門士などの資格を取得したりすることでキャリアアップを目指せます。