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高度な医療機器を操作して、チーム医療を支える「いのちのエンジニア」
臨床工学技士は、医学の進歩によって高度化した人工心肺装置や人工呼吸器、人工透析装置といった生命維持管理装置の操作や保守・管理を担い、チーム医療に貢献します。人の命に直結するため大きな責任と緊張感を伴いますが、それが大きなやりがいにつながります。
勤務先は比較的規模の大きな医療機関が多く、ほかに医療機器メーカーで開発などに携わる人もいます。また、病院によっては手術用ロボットや手術用ナビゲーションシステムの運用に関わるなど、最新技術に触れる機会も多いため、常に新しい技術に関心を持って勉強することが求められます。
2021年に臨床工学技士法が改正され、それまで医師が行ってきた医療行為の一部を、臨床工学技士が担うようになりました。また近年、大学病院や透析クリニックだけでなく、中小規模の病院でも臨床工学技士を常駐させるケースが増加しています。
このようにニーズが高まる一方で、臨床工学技士の数は著しく不足しています。その理由として、医師や看護師などと比べて認知度が低いことや養成校が少ないことなどが挙げられ、将来的にはまだまだ発展していく可能性があるといえそうです。
手術室に勤務する臨床工学技士は緊急呼び出しや夜勤があり、不規則な生活になる場合があります。業務範囲が機器の管理のみ、あるいは手術の立ち会いがなければ規則的な勤務となるでしょう。
臨床工学技士になるには、臨床工学技師養成課程がある大学や短大、専門学校などで既定の科目を履修し卒業した後、臨床工学技士国家試験に合格する必要があります。既に看護師や臨床検査技師の資格を取得している場合は、1年制の専攻科に通うことで受験資格を得られます。
また、国家資格を取得した臨床工学技士に対して関連学会が独自に行っている透析技術認定士、体外循環技術認定士などの資格制度もあります。