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言語聴覚士

どんな仕事なの?

「話す、聞く、食べる」を支援するスペシャリスト

言語聴覚士は言語聴覚士法にもとづく国家資格で、ST(Speech-Language-Hearing Therapist)とも呼ばれます。
失語症などの言語障害や聴覚障害、ことばの発達の遅れなど、ことばによるコミュニケーションに問題を抱える患者が自分らしい生活を送れるよう、訓練・支援する専門職です。また、言語以外の認知機能のリハビリや摂食嚥下障害のサポートにおいても非常に重要な役割を果たします。子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の患者が訓練・支援の対象となります。
言語聴覚士は医療施設だけでなく、介護・福祉・保健施設、教育機関などさまざまな領域で活躍しています。

現状と将来性

言語聴覚士は、一般的に朝から夕方までの勤務です。急患の対応はなく決められた時間内に訓練をすることが多いので、1日のスケジュールが立てやすい仕事です。夜勤はほとんどなく定期的に休みがあり、ライフイベントに合わせて長期休暇を取りやすいので、働きやすい環境といえます。また、体力を必要とする場面が少ないため年齢や性別を問わず活躍のチャンスがあり、リハビリ職の中でも特に女性が多い職種です。
作業療法士・理学療法士・言語聴覚士のリハビリ3職種の中で、言語聴覚士の給料水準は低い傾向にあるといわれています。言語聴覚士は歴史の浅い資格で就業者の平均年齢が若いことが背景にあると考えられ、今後は給料水準が上がっていくと予想されます。
言語聴覚士は医療職の中では比較的新しい資格で、有資格者は全国で約40,000人とほかの医療職と比べると少ないのが現状です。しかし、資格を持つ人は年々着実に増加しており、また高齢化が進む中でニーズが高まっている職種で、今後ますます活躍が期待されます。

この職業につくためには

言語聴覚士になるためには、言語聴覚士国家試験に合格する必要があります。言語聴覚士養成課程がある大学や短大、専門学校で3年以上学び、専門知識・技術を習得すれば、卒業と同時に国家試験受験資格が与えられます。作業療法士や理学療法士と比較すると合格率は低く、リハビリ専門職の中では難易度が高い資格といえます。
また、日本言語聴覚士協会ではより高度な専門性を備えた言語聴覚士の養成を目指して、認定言語聴覚士制度を設けています。摂食嚥下障害領域、失語・高次脳機能障害領域、言語発達障害領域、聴覚障害領域、成人発声発語障害領域、吃音・小児構音障害領域などの講習会を開催し、言語聴覚士の業務の質向上を図っています。