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義務教育のはじめの6年間に、全教科を教えるオールラウンダー
小学校教諭は、小学校で国語、算数、理科、社会、音楽、図画工作、体育などの各教科および道徳、総合的な学習の時間の指導などを行います。2020年度からは高学年の教科に外国語が加わり、算数や理科などの授業を通じたプログラミング教育も始まりました。また授業だけでなく、それぞれの子どもの心に寄り添い、心身の健やかな発達を促すのも小学校教諭の重要な役割です。
そのほか、遠足や運動会といった学校行事やPTA活動への参加、学校運営に関わる業務、いじめや不登校問題への対応など、仕事は多岐にわたります。多忙でありながらも、長い人生の基礎を築く大切な時期にある子どもたちに関わり、日々の成長を近くで感じられるやりがいのある仕事です。
少子化により学校数や児童数は年々減少していますが、文部科学省による教職員定数改善計画や1クラスの少人数化などにより、採用数は増加しています。それに伴い2000年度以降、教員採用試験の倍率は低下傾向にあります。
小学校教諭は、給料や待遇面においては安定している一方、仕事が多くハードワークになりがちな現状があります。残業や休日出勤も多く、小学校教師の心身の不調、とりわけ精神疾患による休職や離職が増加傾向にあります。こうした状況を改善すべく、教科担任制の拡大や業務アシスタント制度の導入など、学級担任の負担軽減に向けた取り組みも行われています。
小学校教諭になるには、大学などの教職課程で必要な単位を修得し、小学校教諭免許状を取得する必要があります。学位に応じて専修免許状、一種免許状、二種免許状があり、単位修得のためには原則として小学校で教育実習を行わなければなりません。
免許状取得後、各都道府県や政令指定都市が実施している教員採用候補者選考試験や私立小学校の教員採用試験を受験します。ただし、公立小学校の場合は合格してもすぐ採用になるわけではなく、教員採用候補者名簿に登載され、各学校や教育委員会での面接など、所定の手続を経て正式採用となります。また採用された自治体内で、勤務実績や同一校勤続年数にしたがって異動があります。