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介護福祉士

どんな仕事なの?

高齢者や障がい者の生活に向き合い、専門的な視点から支援する

介護福祉士とは、身体が不自由な高齢者や心身に障がいがある方に対し、入浴や食事など身の回りの介助をしたり、生活をサポートしたりする仕事です。
「介護福祉士」は介護業界で唯一の国家資格で、資格がないと「介護福祉士」という名称を使用できません。食事や入浴、排泄の介助など、現場の介護業務は無資格でもできますが、介護福祉士は介護ニーズのある人の生活に向き合い、専門的な視点から生活全体を支援します。また、介護に携わる家族のサポートや、介護現場のリーダーとしてスタッフを取りまとめる役割も担います。
介護福祉士は、利用者の自宅で行う在宅介護のほか、特別養護老人ホームや身体障害者施設などの社会福祉施設、医療機関などで活躍しています。中でも一番多いのは高齢者施設で、介護福祉士の約8割が就労しています。
細かな仕事内容は勤務先によって変わりますが、医療、看護、リハビリテーションの各職種との連携や、孤立しがちな高齢者や障がい者を社会とつなぐ役割も求められています。そのため、介護に関する専門知識だけでなく、高いコミュニケーション能力も求められる仕事です。

現状と将来性

高齢化が加速する日本において、介護が必要な人は増え続け、介護福祉士に寄せられる期待はますます高まっています。一方で、介護スタッフの賃金や労働環境は必ずしも良いとはいえず、離職率の高さや人材不足が課題となっています。
こういった状況を受け、国は介護・福祉の人材確保を最重要課題の一つと位置づけており、賃金の底上げなどの対策を講じています。民間でも介護現場の負担を減らす介護ロボットや、事務作業を省力化するICT技術の開発が進められています。
介護福祉士の勤務時間は、勤務先によって異なります。デイサービスや在宅介護は基本的に日中のみの勤務ですが、老人ホームをはじめとした入居施設の場合、シフト制の勤務で夜勤が発生します。正社員だけでなくパートやアルバイトも多く、勤務先によっては夜勤のみ・日勤のみ、1日4時間、週1日といった変則的な働き方が可能なケースもあります。

この職業につくためには

介護福祉士国家試験の受験資格を得るには、介護福祉士養成施設として指定を受けた専門学校などで規定のカリキュラムを修了するのが最短ルートです。筆記試験に合格すれば介護福祉士の資格を得られます。
また、令和8年度末までに養成施設を卒業すると、卒業後5年間は国家試験を受験しなくても介護福祉士になることができます。その5年の間に国家試験に合格する、もしくは5年間継続して介護等の業務に従事することで、卒業後5年を過ぎても介護福祉士資格を維持できます。
介護福祉士の資格取得にはほかにもさまざまなルートがありますが、国家試験の合格率が比較的高い(70~80%前後)ため、介護施設で働きながら資格取得を目指す人も多くいます。
また、介護福祉士のほかに介護支援専門員(ケアマネジャー)や社会福祉士の資格を取得すると、キャリアアップにつながります。