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社会福祉士

どんな仕事なの?

困りごとを抱えた人を社会的な支援につなぐ、福祉の専門家

社会福祉士は、困難を抱える人の相談援助に携わる社会福祉専門職の国家資格です。社会福祉士の主な仕事は、高齢者・障がい者・難病患者・生活困窮者・母子家庭・被虐待者などから相談を受け、必要な社会福祉サービスにつなげたり、関係者と連携して支援体制を整えたりすることです。
社会福祉士は非常に幅広い領域の相談に対応しており、それぞれの相談領域によって勤務先や仕事内容が違います。また、それぞれの職場での呼び名も生活相談員、医療ソーシャルワーカー、生活支援員、就労支援員、母子支援員などさまざまです。勤務先は、介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、ケアハウス、グループホーム、病院、障害者支援施設、児童福祉施設、母子生活支援施設、地域包括支援センター、社会福祉協議会などです。
福祉に関わる国家資格には、ほかに介護福祉士と精神保健福祉士があり、あわせて「三福祉士」と呼ばれます。社会福祉士と精神保健福祉士が相談援助を専門とするのに対し、介護福祉士は直接援助(介護・介助)を専門とします。また、精神保健福祉士は精神に障がいを抱えた人に特化した専門職です。

現状と将来性

日本の高齢化率は、先進国の中でも特に高い水準となっています。高齢者を対象とした施設は増え続けており、高齢者向け施設における社会福祉士の需要も伸びています。
また、2023年にこども家庭庁が新設され、「こども家庭ソーシャルワーカー」という新たな認定資格が誕生しました。こども家庭ソーシャルワーカー認定資格の取得方法には、社会福祉士から取得する有資格者ルートもあるため、この分野でも社会福祉士の需要が伸びていくことが予想されます。
そのほか、学校に勤務して児童・生徒が抱える問題の解決を目指して支援するスクールソーシャルワーカーの需要も拡大しており、そのうちほぼ半数を社会福祉士が占めています。刑務所のような矯正施設での雇用も増えてきており、社会福祉士の活躍の場は広がり続けています。
社会福祉士は、三福祉士のなかで資格取得の難度が一番高いとされ、それに伴って年収も比較的高い傾向にあります。

この職業につくためには

社会福祉士になるためには、社会福祉士国家試験に合格する必要があります。国家試験の受験資格を得るには、社会福祉関係の指定科目を学べる大学へ進学するのが近道です。また、指定科目を履修せずに大学を卒業後、養成施設などで学んで受験資格を得る方法もあります。
社会福祉士は名称独占資格で、「社会福祉士」を名乗れるのは資格取得者だけですが、業務については資格を持っていない人でも従事できます。
また、社会福祉士の多くが介護支援専門員(ケアマネジャー)や介護福祉士などほかの資格も取得し、キャリアアップに活かしています。