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手信号で飛行機を安全かつ正確に駐機位置まで誘導する
マーシャラーは、パドルやライトの信号を使い、着陸した航空機を安全かつ正確に駐機位置へ誘導する仕事です。コックピットにいるパイロットに、国際的に共通の手信号で「直進」「停止」「右へ」「左へ」などと指示を出して正確な場所へ誘導し、場合によっては専用車両でけん引も行います。
航空会社系列のグランドハンドリング会社などの正社員が多く、勤務は24時間体制のシフト制で、屋外作業が中心です。天候や時間帯に関係なくチームで飛行機を誘導するため、体力や協調性が求められます。誘導以外に荷物の積み下ろしや設備の接続などグランドハンドリング全般も担当し、飛行機の安全運航に不可欠な存在です。
マーシャラーは男性の仕事というイメージがあるかもしれませんが、近年は女性も少しずつ増えてきています。体力が必要な仕事ではありますが、休暇制度などが充実した働きやすい環境が整備されつつあり、今後も男女問わず活躍が期待されます。
給与は勤務先にもよりますが、平均的な会社員よりもやや高めの水準といえそうです。深夜手当や危険手当などがつくことも多くあります。
近年、航空業界でも最新技術の導入やデジタル技術の活用により業務が効率化され、安全性が向上してきています。その一方で、人間の状況判断力も安全確保には不可欠で、専門技能を持つマーシャラーは引き続き重要な役割を担っていくでしょう。
マーシャラーになるために特別な国家資格は不要ですが、航空業界の地上業務に関する知識や経験が必要です。高校卒業後に航空系の専門学校や大学でグランドハンドリングや航空貨物などの基礎知識を学び、航空会社の関連企業に就職するのが一般的です。グランドハンドリングやグランドスタッフとして入社し、実務経験を積みながら、社内資格取得や訓練を経てマーシャラー業務を担当するようになるケースが多いようです。
現場で特殊車両を扱うため、普通自動車免許(MT推奨)のほかけん引免許や大型特殊免許、危険物取扱者資格などの取得も重要です。また、航空機の運行は多国籍な環境で行われるため、英語力を高めることも活躍の幅を広げるポイントです。