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語学教師

どんな仕事なの?

文化への深い理解と確かな語学力で、新たな世界の扉を開く

語学教師の仕事は、外国語や日本語を学ぶ生徒に対して、主にその言語の文法や使い方を体系的かつ実践的に指導することです。語学教師は大きく2つに分けられ、外国語を母語とする人に日本語を教える日本語教師と、日本語以外の言語を日本語を使って教える外国語教師がいます。

【日本語教師】
日本語教師は、語学だけでなく日本の文化やマナー、生活習慣も伝えることで、生徒が日本社会に適応しやすい環境を整える役割も担っています。また、生徒の相談に乗ったり、進路指導を行ったりすることも重要な仕事です。日本語教師は言語教育の専門家であると同時に、異文化交流の架け橋として学習者とその周囲のコミュニティを結びつける役割も果たしています。
日本語教師の働く場所は、主に語学学校や日本語学校、大学の日本語学科、企業内の研修センターなどです。働き方は従来の対面授業に加え、オンラインプラットフォームを利用した遠隔授業も増えています。地理的な制約を越え、海外の大学や日本語学校、国際協力の場で活躍する日本語教師も増えています。

【外国語教師】
外国語教師は主に公立や私立の中学・高校、大学の外国語学部、専門学校、語学学校、企業の研修センターなどで働いています。英語教師は多くの中学・高校で採用されており、大学や専門学校ではさまざまな言語の教員がいます。またオンラインレッスンも増えているため、働く場所や働き方は多様化しています。地域や言語、教える対象者によって求められるスキルは違いますが、基本的には語学力と指導力を活かして多様な場所で活躍できます。

現状と将来性

【日本語教師】
日本語教師の資格は、2024年から国家資格「登録日本語教員」として新たに制度化されました。これにより、日本語教師の専門性や質の向上とともに待遇の改善も期待されています。
また近年は、日本語教師が海外で活躍する機会も増えています。世界中で日本語を学ぶ人の数は年々増加しており、特にアジア諸国(中国、韓国、インドネシア、タイ、ベトナム)や南米(ブラジル、ペルー)での需要が高まっています。これらの地域では、日本語が学校の教育カリキュラムに取り入れられたり、企業が社員教育に日本語を導入したりするケースもあります。
このように、国内外で日本語教師の活躍の場は広がっており、将来性のある職業として注目されています。

【外国語教師】
外国語教師は需要がある言語に偏りがあります。日本人の外国語教師よりもネイティブスピーカーが求められる傾向もあり、比較すると日本語教師のほうが需要が安定しています。ただし、英語に関しては世界的に需要が高く、特にアジアや欧米の一部の国では現地で英語教育に従事する日本人英語教師の求人もあります。
また、言語指導ではネイティブかどうかだけでなく、指導力やコミュニケーション能力も重視されます。日本人の外国語教師でも、高い語学力と教育スキルがあれば多くの場で評価されるでしょう。

この職業につくためには

日本語教師になる場合も外国語教師になる場合も、語学力に加えてコミュニケーション力や異文化理解力、教育に対する情熱は欠かせません。

【日本語教師】
2024年から国家資格「登録日本語教員」の制度がスタートし、日本語学校で留学生を教える場合は、原則としてこの資格が必要となりました。登録日本語教員の資格取得には二つの方法があります。一つは登録日本語教員養成機関(大学や専門学校)の日本語教員養成課程を修了する方法で、日本語教員試験の基礎試験が免除されます。また、登録実践研修機関としても登録を受けている学校なら、養成課程と一体的に実践研修も受けられます。もう一つは、独学で日本語教員試験の基礎試験と応用試験に合格し、実践研修を修了する方法です。
日本の大学や高校、中学校、小学校などで日本語を教える場合やオンラインで教える場合は、現時点では登録日本語教員資格は不要ですが、資格を持っていると就職には有利でしょう。

【外国語教師】
外国語教師になるためには、大学や大学院でその言語や言語教育を専攻し、単位を修得しておく必要があります。さらに、採用試験では実務経験や言語習熟度が重視されるでしょう。
資格としては、英語ならTESOLやTEFL、中国語なら中検やHSK、韓国語ならTOPIKなど、教える言語ごとに国際的または国内で認められた資格を持つことが望まれます。また、高校や中学で語学の専任教師になるには、大学の教職課程で教員免許を取得し、教員採用試験に合格することも必要です。