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映画やゲーム、CMからSNS動画まで、多彩なメディアへ響く音楽を創る
作曲家は、依頼主やプロジェクトの意図を理解し、その世界観やテーマに合った音楽を創り出す仕事です。取り扱う音楽は映画やドラマのBGM、CMソングからゲーム音楽、ポップスやロックまで多様なジャンルに及びます。曲を作るだけでなく、必要に応じて作詞や編曲、デモ音源の制作を手がけることもあります。
近年は作曲にもパソコンの音楽制作ソフトを駆使することが一般的で、自宅のスタジオやカフェなどさまざまな場所で働くことができます。
好きなことを仕事にできる喜びがある一方で、依頼主の要望に応えたり締め切りに追われたりするため多くのストレスや困難が伴うことを覚悟しなければなりません。また、曲づくりには依頼主や周囲の人とのコミュニケーションも大切です。
かつてはレコード会社や音楽制作会社と専属契約を結んで楽曲を制作する作曲家が多かったものの、デジタル技術の発展や音楽配信サービスの普及によって個人での制作や発信が容易になりました。その結果、フリーランスとして自由な働き方を選ぶ作曲家が増えています。一方でメジャーシーンや大規模プロジェクトでは、依然としてレコード会社や大手制作会社所属の作曲家が活躍しています。
最近はAI作曲ツールの活用が進み、SNS動画のBGM、映画やゲームの音楽、企業の広告動画の音楽など多様な分野で使われています。将来的には作曲家にも、「AIにねらい通りの音楽を作らせる」スキルが求められるようになるかもしれません。
音楽制作会社と契約している作曲家もフリーランスの作曲家も、仕事量やヒット曲の数などによって収入が大きく変動します。人気作曲家になると高収入が得られるようになりますが、その道は非常に競争が激しい世界で、能力やセンスとともに強い体力と精神力が求められます。
作曲家になるために特別な資格は必要ありませんが、プロとして活躍するには専門的な音楽の知識や技術、経験が求められます。多くは音楽系の大学や専門学校で音楽理論や作曲技術、楽器演奏、DTMソフトの操作などを学び実践力を磨きます。卒業後はレコード会社が主催するオーディションや作曲コンクールに応募したり、自分の作品を持ち込んで音楽関係者やプロデューサーにアピールしたりしてデビューのチャンスをつかみます。努力とチャレンジを継続することが重要でしょう。