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法学

どんなことを学ぶの?

法律を理解するとともに、法的思考力を養う

法律は、誰もが守るべき社会のルールです。その法律をどう解釈し、社会で起こっている問題を法律によってどのように解決していくかを考える学問が法学です。法学は、法学部の法学科や法律学科で学べます。多くの大学では、法曹コース、総合法コース(行政コース、企業コース)など、いくつかのコース・専攻に分かれて学びます。法曹コースは、卒業後に法科大学院に進み、裁判官・検察官・弁護士をめざす学生を対象としたコースです。総合法コースは、法律の知識や、身に付けた法的思考力(問題を法的視点から考え、ルールに基づいて解決する力)を生かして企業や公的機関などで働こうと考えている学生を対象としています。

どんな授業や研究テーマがあるの?

初めに、法学入門の授業で法律の構造や裁判の仕組み、法律や判例の読み方などを学び、憲法、民法、刑法などの入門科目で各法律の概要を学びます。学年が上がると、裁判手続きのルールである民事訴訟法や刑事訴訟法、社会生活を送る上で必要となる商法、行政法、労働法のほか、国際法や海外の法律を学ぶ授業もあります。また、憲法の問題点やジェンダーと法の関わりについて考える授業なども用意されています。高学年では、知的財産法、消費者法、環境法などを学ぶほか、外国人在留、労働者保護、離婚・相続など、具体的な問題の解決に携わる弁護士から話を聞く授業や、裁判官役・検察官役・弁護士役になって模擬裁判を行う授業もあります。

卒業後の進路や今後の展望は?

法曹コースの卒業生は法科大学院に進み、裁判官、検察官、弁護士をめざします。総合法コースの卒業生は、法律の知識と法的思考力を生かして国家・地方公務員、企業人として活躍しています。企業では、法務部門で契約締結やコンプライアンスなどに携わったり、人事・労務部門で採用や教育、労働環境の整備などに携わったり、幅広い部門で力を発揮できるでしょう。司法書士、弁理士、公認会計士、税理士などをめざす人もいます。

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