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経済学の視点から社会課題について考える
経済学は、個人・企業・国などさまざまな単位で行われる経済活動を捉えることで、社会のしくみや動きを考える学問です。身近なところではコンビニでの買い物、友人とのランチ、スポーツ観戦、家族旅行なども経済活動で、私たちの暮らしは経済活動なしには成り立ちません。また、金融市場の動き、国家間の貿易、開発途上国への支援なども経済活動で、世界は経済活動によって動いているといえます。経済学は経済学部の経済学科、国際経済学科などで学べます。そのほか地域経済、金融経済などの学科やコースを設けている大学もあります。また、農学系の学部にある食料環境経済学科などの学科では、経済学の中でも食料や環境に関わる分野を学べます。
高校で学んだ政治・経済と大学で学ぶ経済学の橋渡しとなる経済学入門の授業で、経済学の基礎を固めます。そのうえで、ミクロ経済学やマクロ経済学で経済活動を捉える大きな枠組みを学びます。そのほか、低学年では経済史や統計学の入門科目、アジア経済論やヨーロッパ経済論など、世界各国の経済理論を学ぶ科目も用意されています。学年が上がると、労働経済論、環境政策論、社会保障論、公共経済論、金融システム論などの専門科目や、民法、商法など経済活動に関わる法律科目も学び、経済活動を捉える広い視野を養います。高学年ではゼミナールに所属し、少子化、貧困、労働などのさまざまな社会課題について経済学の視点から考えていきます。
在学中に日商簿記検定、ファイナンシャル・プランニング技能検定などの資格を取得する人や、税理士、公認会計士をめざす人もいます。資格取得支援に力を入れ、合格者に奨励金を支給する大学もあります。経済学の専門知識や国内外の経済の動きを捉える力を身につけた卒業生は、銀行や証券会社など金融業界をはじめ、商社、製造業など幅広い業界で活躍しています。国家・地方公務員として社会課題の解決に力を発揮する人もいます。
政治・経済/数学/英語