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文学を通して、世界中の歴史や文化に触れる
英語、フランス語、ドイツ語、中国語、韓国語など、さまざまな言語で書かれた文学作品を読み、それぞれの国の歴史や文化、そこで生きる人々の心に触れられるのが外国文学の魅力です。そのほか、作家個人の育った環境や経験が作品に与えた影響、作家が作品をとおして読者に伝えたかったメッセージなどを考えていきます。また、それぞれの作家がどのようなテーマを好んで書いているか、同じ時代の作家にどのような共通点があるか、歴史が作家や作品にどのような影響を与えたかなど、作家の特徴や歴史とのかかわりについても広く学びます。
外国文学を理解するには、まずその言語を理解しなければなりません。特にフランス文学、ドイツ文学など、英語以外の外国語で書かれた文学を学ぶ学科では、その言語を基礎から学ぶ授業が数多く用意されています。読み書きだけでなく、ネイティブ教員が指導する会話の授業もあります。そのほか、その国の歴史や文化、思想などを学びながら、一つひとつの文学作品を深く理解していきます。また、研究テーマは、「シェイクスピア作品の心理分析」のような文学作品に関するものだけでなく、「フランス語と英語の文法比較」のような言語に関するものも扱います。
読む・書く・聞く・話すという実践的な語学力や異文化を理解する力、文学を通して身につけた幅広い教養は、どのような仕事にも役立ちます。外資系企業や商社、航空会社、旅行会社など、世界中のモノや場所と人とをつなぐ仕事で力を発揮できるでしょう。出版社や新聞社などマスコミ関連に進む人や、翻訳や通訳の仕事に就く人もいます。英米文学科なら、中学・高校の英語教師も目指せます。また、文学作品を通して身につけた、作者や登場人物の気持ちを理解する力は、市民に寄り添う公務員の仕事にも生かせるでしょう。
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