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化学

どんなことを学ぶの?

実験を通して物質の特徴を明らかにする

大学で学ぶ化学は、化学物質の性質を理解し、さまざまな技術を駆使してエネルギー問題、食糧不足、環境汚染など人類が直面する課題の解決を目指しています。有機化合物(炭素原子を含む化合物)を扱う「有機化学」、無機化合物(有機化合物以外の化合物)を扱う「無機化学」、物理学の理論と実験方法によって物質の性質を研究する「物理化学」、生命現象を化学的な方法で研究する「生化学」、物質を分析するための理論や技術を研究する「分析化学」という化学の主要5分野を学び、実験・実習を通して知識・技術を身に付けます。その知識や技術が、世の中をよりよい方向へ変える新たな発見につながります。

どんな授業や研究テーマがあるの?

化学科は、実験・実習の授業が多い学科です。講義で学んだ理論を実験・実習の授業で実際に体験して理解することを繰り返しながら、知識・技術を身に付けていきます。低学年では有機化学、無機化学、物理化学、生化学、分析化学を広く学び、専門的な学習の基礎を固めます。学年が上がると、この5分野から専門分野を選び、さらに高度な実験に挑戦しながら理論もより深く学んでいきます。最終的には研究室に所属し、身に付けた知識・技術をもとに、興味のあるテーマについて卒業研究に取り組みます。化学の研究対象は、スマートフォンなど身近な製品の素材から環境・エネルギー関連までさまざまです。

卒業後の進路や今後の展望は?

日常生活から地球環境・エネルギー問題の解決まで、あらゆる場面で化学の力が必要とされています。卒業生は、食品、医薬品、化粧品や日用品などの製造業を中心に、情報通信業、建設業、その他幅広い業種の企業に就職し、化学科で学んだ知識・技術を生かして活躍しています。中学・高校の理科教員や塾講師など、教育関係の仕事に就く人もいます。また、大学院に進み、さらに専門的な研究に取り組む人もいます。

つながりの深い高校の科目

化学/物理/生物