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看護学

どんなことを学ぶの?

看護の幅広い分野を理論と実践から学ぶ

看護学は、患者の体と心をケアする看護について理論と実践から学ぶ学問です。看護学には、看護の基本を学ぶ「基礎看護学」、成人期の看護を学ぶ「成人看護学」、高齢者の特徴を踏まえた看護を学ぶ「老年看護学」、女性のライフステージごとの看護を学ぶ「母性看護学」、子どもの発達段階に応じた看護を学ぶ「小児看護学」、地域住民や在宅療養者の看護を学ぶ「在宅・地域・公衆衛生看護学」、精神的な支援を学ぶ「精神看護学」などの分野があります。また、看護のベースとなる人体の機能、病気のしくみ、薬のはたらき、栄養学なども学びます。看護師受験資格だけでなく、保健師や助産師の受験資格、養護教諭免許を取得できる大学もあります。

どんな授業や研究テーマがあるの?

低学年では人体の構造と機能、人間と栄養、疾病・治療学(臓器別)、生命倫理学、薬理学などの科目で看護の基礎を習得します。また、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、在宅・地域・公衆衛生看護学の概要も学びます。学年が上がると、病院や介護施設、訪問看護の現場などで看護学の各分野を実践的に学び、技術や心構えを身につける実習の授業が増えてきます。何度も実習を経験するなかで看護の実践能力を高め、4年次後半には国家試験に向けた学びの総まとめをします。総合大学か医療系大学かによって学習環境が異なり、付属病院があるかないかで実習環境や就職に違いがあるため、事前によく確認しておきましょう。

卒業後の進路や今後の展望は?

大学院に進み、がん、小児、在宅、災害など8分野の専門看護師をめざす人や、実務経験を経て認定看護師資格を取得し、救急、脳卒中リハビリテーション、認知症、感染管理など21の認定看護分野でのさらなる活躍をめざす人もいます。主な就職先は、病院やクリニック、訪問看護ステーションなどです。保健師資格を取得して保健所や保健センター、民間企業で働く、あるいは養護教諭免許を取得して学校で働くという選択肢もあります。

つながりの深い高校の科目

生物/倫理/保健体育