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心理学

どんなことを学ぶの?

さまざまな方法で心の動きをとらえる

心理学は、心という目に見えないものを実験や観察、質問紙(アンケート)調査などの方法で客観的にとらえようとする学問です。心理学科は文学部、教育学部、人間科学部などの学部にあります。心理学には、認知(意識・理解)や記憶の仕組みを研究する「認知心理学」、年齢とともに変化する心を研究する「発達心理学」、集団や社会の心理を研究する「社会心理学」、脳波や心拍数など生理的な反応から心の動きをとらえる「生理心理学」、高齢者の心のあり方などを研究する「老年心理学」、環境が心に与える影響を研究する「環境心理学」などの分野があり、ほぼすべての分野を学べる大学もあれば、分野を絞って専門的に学ぶ大学もあります。

どんな授業や研究テーマがあるの?

低学年では、認知心理学、発達心理学、社会心理学などの概要や、心の動きをとらえるための実験・観察・調査の方法を学ぶ授業、実際に実験・観察・調査を行う演習形式の授業などがあります。また、調査結果の分析に必要な統計学の知識も身に付けます。学年が上がると、さらに広い専門分野を学んだり、実験・観察・調査を行ってその結果を分析したり、不安を抱えている人の支援について考えたりする授業もあります。最終的には、興味のあるテーマを選んで調査・分析を行い、卒業論文にまとめます。隠し事があるときの血流の変化、マスクの着脱が人間関係に与える影響、親子関係が社会生活に与える影響など、身近にあるさまざまなテーマを研究できます。

卒業後の進路や今後の展望は?

心理学科の卒業生は相手の気持ちを考えて行動でき、社会で高く評価されます。卒業生の多くは、百貨店などの小売業、銀行や保険会社、各種サービス業といった一般企業に就職しています。また、公認心理師資格は養成カリキュラムがある大学・大学院(修士課程)を修了し、国家試験に合格すれば取得可能。臨床心理士資格は、日本臨床心理士資格認定協会の指定を受けた大学院(修士課程)を修了すれば実務経験なしで受験資格を得られます。

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