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人間生活と被服の関わりを総合的に研究する
被服学は、服のデザインや製作の技術だけではなく、繊維生産の知識から服の流通といった商業の要素まで、人間生活と被服の関わりについて総合的に研究する学問です。素材となる繊維などの開発・研究・生産から、衣服のデザイン・販売・消費、被服の歴史や洗浄・染色に関する化学実験なども行い、科学的な視点から人間の「衣服」を検証していきます。
被服学は、服の性能を材料の観点から研究する被服材料学、服の管理について学ぶ被服管理学、服が人体に与える影響を生理学や衛生学の見地から研究する被服生理学、実際に服を作る際の理論と技術を習得する被服構成学などがあります。また、被服美学や文化史といった科目も置かれています。被服学では実習も欠かせないものとなっており、PCを使って3Dのデザイン画を完成させることを目的としたものや、身体に合わせて裁断や縫製を行うことを学ぶものなどがあります。
被服学を学んだ卒業後の進路は主にアパレル企業や繊維メーカー、デザイン会社などのファッション関連企業で働く人が多いです。また、流通関係の企業や出版社などに就職する人もいて卒業後の進路は多岐に渡ります。衣服の大量廃棄など様々な問題がある中で、技術進展によって環境問題に配慮した素材や新たな生産方法が生まれてきているため、今後より被服学を学んだ学生の需要は高まると予想されます。
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