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歴史学

どんなことを学ぶの?

過去を知り、よりよい未来につなげる

歴史学は、過去を生きた人々がいつ、どこで何を考え、どんな行動をしたのか、史料(文献、遺跡、遺物など)から知ろうとする学問です。過去を読み解くことは、過去から続く現代を生きる人間や社会への理解を深め、よりよい未来への道筋を見出すことにもつながります。歴史学は文学部の史学科、歴史学科などで学べます。さらに、歴史学には「日本史」のほか、アジアを中心とした地域の歴史を学ぶ「東洋史」、ヨーロッパ・アメリカを中心とした地域の歴史を学ぶ「西洋史」、発掘されたモノから過去の人々の暮らしを考える「考古学」などの分野があり、多くの大学では分野ごとにコース・専攻に分かれて深く学んでいきます。

どんな授業や研究テーマがあるの?

日本史、東洋史、西洋史、考古学の概要など、広く歴史学の基礎知識を身に付けたうえで、専門分野を学びます。古文やくずし字(形を崩して書かれた文字)で書かれた文献を解読する日本史史料購読、各国の言語で書かれた文献を読み解く外書購読、発掘調査を行う考古学実習など、分野ごとにさまざまな専門科目が用意されています。文献を読むには古文や外国語の学習も必要で、そのほかに美術史や文学史などの授業もあります。高学年になると、ゼミナール形式の授業で史料を読み解く力をさらに高め、興味のあるテーマを深く掘り下げ卒業論文にまとめます。各時代・地域の家族、教育、政治、産業、宗教、美術など、幅広い研究テーマがあります。

卒業後の進路や今後の展望は?

歴史を理解し、各時代を生きた人々の思いや行動について考える中で、過去から学び、将来に生かそうとする姿勢が身に付きます。卒業生は、こうした姿勢に加え、歴史学とともに身に付けた言語、文化など幅広い教養を生かして多方面で活躍しています。よりよい社会づくりを担う公務員、子どもたちに学ぶ楽しさを伝える中学(社会)・高校(地理歴史)教員のほか、学芸員資格を取得して博物館などで働く人もいます。企業でも、調査結果を文章にまとめる力を生かせるマスコミ・出版業界をはじめ、サービス業、金融・保険業、IT関連などでも力を発揮できるでしょう。大学院で研究をさらに深め、研究職を目指す人もいます。

つながりの深い高校の科目

日本史/世界史/地理/倫理/美術