大学・短大の学びを調べる

社会学

どんなことを学ぶの?

社会現象を掘り下げ、課題解決につなげる

人間同士が関係を築き、さまざまな集合体(家族、学校、企業など)をつくり、法律などのルールにしたがって活動することで社会は成り立っています。社会学は、社会で起こるあらゆる現象を研究対象としており、法律、政治、歴史、文化、宗教などとも深い関係があります。社会学では、広い視野から社会を捉え、実際に起こっている社会現象がどのように発生して私たちにどんな影響を及ぼすのか、社会調査をもとに分析・考察し、その成果を将来に生かしていきます。家族制度や働き方など、当たり前だと思い込んでいる現象、わかったつもりでいる現象について掘り下げ、社会を自分の目で見る力を養います。社会学は、文学部や社会学部などで学べます。

どんな授業や研究テーマがあるの?

社会学概論、社会調査入門などの科目で社会学の基礎を身につけたうえで、社会学史や社会学理論を学び、専門分野の学習につなげます。学年が上がると家族社会学、ジェンダー論、メディア文化論、福祉社会学などの専門科目を学ぶとともに、実際に社会調査を行い、集めたデータをさまざまな手法で分析する力を養う社会調査実習などの授業もあります。高学年になると、ゼミナール形式でさまざまなテーマについて調査・分析し、考察していきます。結婚制度のあり方、男女の役割分担といった家族や性に関するテーマ、温暖化対策、ごみ削減など環境保護に関するテーマや、格差社会の問題、政治とジャーナリズムの関係など、幅広いテーマを取り上げます。

卒業後の進路や今後の展望は?

社会を鋭く捉える視点を生かしてテレビ番組のプロデューサー、新聞記者、編集者などをめざす人もいれば、データ分析に基づく課題解決能力を生かして情報通信業やサービス業、銀行や保険会社などに就職する人もいます。また、指定の科目を履修すると社会調査士の資格を取得できます。この資格によって、社会調査を行う調査研究機関、新聞社やテレビ局などの世論調査担当部門をはじめ、官公庁や企業の関連部門に進む道もひらけます。

つながりの深い高校の科目

政治・経済/倫理/地理/日本史/世界史