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数学

どんなことを学ぶの?

さまざまな場面で暮らしを支える数学

大学の数学は、数学の理論を学ぶ純粋数学と、理論を応用して社会に役立つ技術を生み出す応用数学に分かれます。応用数学は、スーパーのレジで効率よく会計を済ませられる仕組みづくり、将来の株価予測など、私たちの暮らしのさまざまな場面で生かされています。受験の目安になる偏差値や、じゃんけんやくじ引きなどで勝つ確率、野球やサッカーなどスポーツの順位も数学で割り出せます。一方、純粋数学は、数式や方程式を学ぶ「代数学」、図形の性質を学ぶ「幾何学」、微分・積分などを学ぶ「解析学」の3つに分かれ、応用数学の基礎を支えています。最近は、数学と物理学を組み合わせた新たな研究分野も生まれています。

どんな授業や研究テーマがあるの?

1年次には、高校の数学から大学の数学への橋渡しとなる基本的な科目が用意されています。大学数学の基礎となる線形代数学、微分積分学などを学んだ上で、演習の授業で問題を繰り返し解いて、数学的な考え方を身に付けていきます。2年次からは代数学、幾何学、解析学という純粋数学の3分野の学習が始まり、プログラミング、情報処理や統計学、確率論など応用的な科目も増えて、学ぶ内容が少しずつ高度になってきます。中学・高校の数学教員を目指す人は数学科教育法などの教職科目も学びます。高学年ではゼミナール形式で同じテーマに興味を持つ仲間と深く学び、4年次に卒業研究をまとめます。研究テーマは、基礎理論から応用研究までさまざまです。

卒業後の進路や今後の展望は?

数学科で専門知識やものごとを論理的に考える力を身に付けた卒業生は、幅広い業界で必要とされています。IT関連、銀行や保険会社、その他企業の情報管理部門など、さまざまな分野で活躍できるでしょう。また、中学・高校の数学教員として子どもたちに数学の楽しさを伝えたり、公務員として人々の役に立つ事業の企画・運営に携わったりすることもできます。そのほか、大学院で数学の世界をさらに深く追究するという道もあります。

つながりの深い高校の科目

数学/情報/物理