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教員養成(小・中・高)

どんなことを学ぶの?

教員に必要な知識・スキルを身につける

教育学のうち、小・中・高校の教員を養成する分野を教員養成系(教員養成コース)といい、主に教育学部で学ぶことができます。教員養成系では、授業を行うために必要なそれぞれの教科の学習指導内容とともに、子どもの成長に合った学習方法やクラス運営など、学校での児童・生徒との関わり方についても詳しく学びます。教員免許は文学部国文学科、理学部数学科などでも教職課程を履修すれば取得できますが、教員養成系では学生の多くが教員という同じ目標に向かって学んでいるため、切磋琢磨しながら成長できるというメリットがあります。また、学校の種類(小学校、中学校、高校)を限定せず、すべての教員免許を無理なく取得できる大学もあります。

どんな授業や研究テーマがあるの?

教員養成系の授業は、教職科目と教科科目に大きく分けられます。教職科目では、教育の基礎理論や教職の意義など、教員の仕事のベースとなる知識、教養を身につけるとともに、基本的な指導法を学びます。教科科目では、主に自分が専門とする教科について学びます。たとえば国語を専門とする場合、日本語学、近代文学、書道、国語科教育法などの授業が中心になります。そのほか、現職教員のアシスタントとして教育活動に参加し、実践力を養う学校インターンシップや学校ボランティアを推奨している大学もあります。4年次には教育実習があり、夏には教員採用試験を受験します。多くの大学では教員採用試験対策講座を設け、合格を後押ししています。

卒業後の進路や今後の展望は?

教員採用試験の倍率は年々下がっているものの、特に中学・高校では全国的に高い状況が続いています。教員養成系の卒業生の多くが教員志望ですが、複数の都道府県の採用試験を併願しても一度で合格できない場合もあります。公立学校の非常勤講師として働きながら、再チャレンジする人もいます。また、教員以外の仕事をめざす人もいます。塾講師、小・中・高校の事務職員や大学職員、学童保育指導員などとしても専門知識を生かせるでしょう。

つながりの深い高校の科目

国語/英語/数学