大学・短大の学びを調べる

美術

どんなことを学ぶの?

作品制作を通して創造力、表現力を高める

大学での美術の学びには、日本画、油絵、版画、彫刻、工芸(陶芸、ガラス、木工、金属加工など)といった創作分野のほか、美術理論や美術史などの分野があります。美術大学では創作分野ごとに学科が設置されています。また、芸術大学や総合大学の芸術学部などにある美術学科では、創作分野ごとにコース・専攻が設置されています。どちらも作品制作を通して創造力、表現力を高めていきます。教員の多くが現役の美術作家で、作品制作について少人数または個別で指導します。このほか、文学部の芸術学科などで美術史学などを学ぶコース・専攻を設置している大学もあります。こちらは作品制作を行わず、理論を中心に学び、美術を見る目を養います。

どんな授業や研究テーマがあるの?

美術史や作品研究の授業で美術に関する知識や技法を段階的に学びながら、1年次から作品制作に取り組みます。美術理論や人物表現に役立つ美術解剖学などの授業、歴史的な美術作品を所蔵する寺院を見学する演習なども用意されています。また、活躍中の美術作家や評論家などの特別講義を受ける機会もあります。4年間を通して現役の作家でもある教員の指導を受け、コンクールへの応募や展覧会での作品発表に挑戦しながら、継続的に作品を制作していきます。地域のアート活動や芸術祭などに積極的に参加すれば、社会と美術のつながりを感じられるでしょう。4年次には、これまで培ってきた知識・技術と表現力を結集して卒業制作に取り組みます。

卒業後の進路や今後の展望は?

美術作家として活動するほか、中学・高校の美術教員、美術館や博物館など文化施設の学芸員として活躍する卒業生も多くいます。大学で磨いてきた創造力や表現力を生かし、舞台美術、アニメーションや映像制作といったエンターテインメントに関わる仕事や、広告・印刷・出版業界のデザイン部門の仕事に就く人もいます。そのほか、美的センスや課題にじっくり向き合う姿勢は、製品やサービスをつくるあらゆる企業で求められています。

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