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ケーキやアイスクリームなど、さまざまな洋菓子を専門に作る職人
パティシエとは「菓子製造人」を意味するフランス語で、洋菓子店や食品工場で洋菓子を製造したり、レストランでデザートを提供したりする仕事です。洋菓子の本場フランスでは、パティシエは医師と同じくらい社会的地位が高く、日本と違って国家資格も必要な職業です。
パティシエの活躍の場はさまざまで、洋菓子店(パティスリー)、洋菓子メーカー、ホテル・結婚式場、レストラン・カフェなどが主な就職先です。
華やかなイメージのあるパティシエですが、仕事は体力勝負で、地道な作業も少なくありません。勤務時間が早朝から深夜に及ぶことも多く、基本的に立ち仕事です。勤務先にもよりますが、お菓子を作るだけでなく接客や販売に携わることもあります。厳しい世界ですがそれに勝るやりがいがあり、人気の高い職業です。
クッキーやプリンなど身近なお菓子から、お祝いやイベントの際に用意されるケーキまで、私たちの生活において洋菓子はとても身近な存在です。コロナ禍で外食産業は大打撃を受けましたが、町の洋菓子店は巣ごもり需要によって逆に売り上げを伸ばしたともいわれています。
またSNSの普及により、見栄えのする洋菓子は多くの人の目に留まり高い広告効果を得られるようになっています。こうした状況もあってパティシエの需要は増えていますが、労働環境が厳しく下積み期間も長いので、耐えられずに辞めていく人も多いのが現状です。
その一方で、近年は独自の雰囲気を演出する小さな店舗や、ネット通販専門で予約が数か月待ちという店舗、SNSなどを通じて海外で話題となりターゲットを外国人旅行者に絞った店舗など、洋菓子店の多様化が進み、パティシエの活躍の場も変わりつつあります。確かな技術を身につけることはもちろんですが、柔軟な考え方や時代に対応できるフットワークの軽さも、これからのパティシエには求められるでしょう。
日本ではパティシエになるために必須とされる資格や免許はありませんが、就職する際には製菓衛生師免許などが必要となるケースが多いようです。そのため、パティシエを目指す人の多くは製菓の専門学校へ通い、知識と技術を学びながら製菓業界で求められる専門資格を取得するのが一般的です。
一方、未経験でパティシエを目指そうとする場合、最初はアルバイトや契約社員として採用され、見習いとして働きながら数年かけて製菓技術を学んでいきます。
どちらの場合も、初めは下積みとして洗い物や道具の準備、果物の皮むきや卵割りなど材料の下ごしらえ、後片付けや掃除などが主な仕事となるでしょう。